その他 粉瘤(類上皮嚢胞、アテローマ) 原因・病態・症状 体のどこでもできる皮下腫瘤で、ガングリオンより、頻度ははるかに高いでしょう。背中や臀部、首筋や顔にもよく出ます。感染症を起こすまで基本的に無症状です。私も臀部に発生し、五年くらい我慢したのですが、はじめ小豆大くらいのものが、ソラマメ大くらいまでに成長して、寝るとき当たって邪魔なので、結局切除しました。 (図1) 何らかの理由で、皮膚が一部、皮内にめくれ込んだ部位が、のう胞となって、中に皮膚の代謝産物(垢)が溜まっていきます(図1)。皮膚がめくれ込んだところが、黒い点になっていることもあります。 治療 感染症を起こすと赤く腫れて、ひどく痛んだり、膿を排出したりして治療に難渋します。また感染すると、腫瘤の境界が不明瞭になって切除しにくくなるので、しばらく様子を見て退縮しないようなら感染しないうちに、手術的に切除します。局所麻酔下の簡単な日帰り手術です。いつ手術に踏み切るかだけですね。 たこ・うおのめ・いぼ 前の記事 肘内障 次の記事