外傷 切り傷、擦り傷、やけどなど 学校や家庭で起こる程度の、軽度なものを治療しています。 原則として、受傷直後に受診していただき、10cm以内程度であれば、すぐに縫合などの処置を行います。10cm程度以上の場合や、重症の場合は、高次の病院に転送させていただくことがあります。 切り傷の場合、まず十分、主にアルコールかイソジンで消毒し、局所麻酔を行います。異物が混入していれば除去します。油や汚れなどがこびりついていれば、デブリドマンといって、鋭利なメスなどで挫滅した組織とともに切除します。 モノフィラメントのナイロン糸(感染や異物反応を起こしにくい。)を用いて、マットレス法(図1)で美しく縫い合わせます。部位によりますが、7~14日で抜糸します。 (図1)マットレス縫合 擦り傷ややけどの場合、深達度によって予後が変わります。Ⅲ度(皮下組織まで深達)の場合、5平方センチ以上であると一ヶ月以上の治療を要することがあります。様々な、外用薬を使用して、創傷治癒を促します。皮膚は雑菌を侵入させないためのバリアであると同時に、体液を漏出させないためのバリアです。皮膚はこの二つの重要な機能を持っていますので、創傷が治癒するまで、2日に一回程度は消毒して清潔にし、ガーゼなどで被覆しておきます。 外反母趾(院長掲載記事) 前の記事 足関節捻挫(前距腓靭帯損傷) 次の記事